インコをお迎えする時に、一番気になるのは「おしゃべりができるかどうか」ではないでしょうか。
そこで今回は、実際にウロコインコと3年以上暮らしている自分の経験をもとに、インコのおしゃべりの意味や教え方7つを具体的にご説明します♪
インコのおしゃべりの意味
インコは野生では集団生活をするので、まわりに仲間がいます。
家の中のように安全ではなく、敵がいたり気候や天気の変化など、命に関わるような危険なことがいっぱい。
外で鳴いている鳥たちの「チュンチュン」や「ギャギャギャ」という声を聞いたことはありますか?
よく聞いていると鳴き方を変えてコミュニケーションを取っているのがわかります。「ご飯ちょうだい」「楽しい」「敵が来た!逃げろ!」など「鳥同士のわかる言葉」で話しているということですね。
オスはしゃべりやすい?
ウロコインコの姫太郎(ひめたろう)(色:パイナップル)
男の子です。
一般的に、メスに比べるとオスの方がしゃべりやすいと言われています。
これは、メスに対しての求愛が関係しているようです。
求愛行動で重要なのが鳴き声。オスはそれはもう一所懸命アピールします。その鳴くための「鳴管(めいかん)」という気管やのどが発達しているため、と考えられています。
この気管はメスにもあるので、もちろん女の子でしゃべる子もいますよ♪
ただ、これは一般論。
男の子でもしゃべるのが苦手な子がいたり、全くしゃべらない子もいます。
これは人も同じですよね?
パソコンには強いけど、人のお世話は苦手。料理は得意だけど、掃除は苦手などなど・・。
別に何も悪いことではなく、苦手なことがあるのはインコも同じということです。
おしゃべりの教え方
まずは信頼を築きましょう
最初にお伝えしたように、インコは仲間とのコミュニケーションを大切にしています。
お迎えした時点で、本来一緒にいるべき鳥ではなく、飼い主さんがその子の頼れる仲間であり家族です。頼れるのは飼い主さんだけ、ということ。
なんだか、言葉でまとめようとすると堅苦しい表現になってしまいますが・・.°(ಗдಗ。)
仲良くなりましょう♪ということです。
最初は緊張や不安もあるため、噛んできたり、近づいてくれないこともあるかもしれません。
でもインコも家族と仲良くなりたいはず。少しずつ距離を近づけていくことが大事なことなんです。
仲良くなる方法を知りたい方は初めてのインコ。何に注意すればいい?仲良くなる方法も具体的にご紹介。でまとめておりますので、ひとつの参考としてご覧ください。
インコの方を見て話しかける
これは経験上、すごく重要なことだと思います。
手に乗ったとき
誰に言っているかわかるようにしないと、インコに気付いてもらえません。
できるだけ自分の目の前に手を持ってきて、インコの目を見て話しかけるようにしました。
そうすることで、最初はわからなくても自分に向かって何か言っている・・とインコ自身に興味を持ってもらえると思います。
肩に乗ったとき
少しやりづらいかもしれませんが、例えば右肩に乗ってきたら、右に向いて話しかけます。
手に乗ったときのように、目を見て話すのは難しいと思いますが、インコに向かって話しかけることが大事なんです。
こうすると、口を見ながら不思議そうに首をかしげて聞いてくれます。
家族で話している時、インコにも話しかける
家族で話しているときも、名前を呼んでから、インコに向かって話しかけます。
インコが何かに夢中になって遊んでいるときも同じです。
名前を呼ぶのは、「あなたに話しかけてるんだよ」と気付いてもらうためです。
これは「ちゃんと見てるからね」ということをわかってもらう、コミュニケーションの意味もあります。
名前と毎日のあいさつから
セキセイインコは長文も覚えますが、ウロコインコは単語程度と言われています。
まずはその子に付けた名前からがおすすめ。
自分の名前を言いだしたら、コミュニケーションも取りやすく、なにより可愛いですよね?
次に、毎日使うあいさつ。「おはよう」や「おやすみ」、「ただいま」「おかえり」など。
これは、飼い主さんが必ず言う言葉で自然だし、短い単語なので覚えやすいと思います。
もごもご言っていたら後押し
今何かしゃべった?と思うときがあります。全部は聞き取れないけど、この言葉かな・・?
そのときにはその言葉を繰り返し聞かせてあげるようにします。
そのうち、はっきりと聞こえるようになってきました。
ここで注意なのが、ケージの中でブツブツ言っているとき。
インコにとって自分の大切な場所での行動は意味があるので、そっとしておいてあげましょう。
音楽を聞かせる
インコが、ノリノリで歌ったり踊ったりしている映像を見たことはありませんか?
決まったCMで興奮して踊ったり、童謡を歌ってあげると頭を上下に振ったり。体全体でご機嫌なことを表現してくれます。
これもコミュニケーションのひとつになるので、言葉を覚えるきっかけになると思います。
少し高めのトーンで
いつもの声ではなく、少しトーンをあげて高めの声で話しかけると、ちゃんと聞いてくれます。
「普段と声が違うな。何?何?」と気になるようです。
慣れてくると飼い主のことをよく見ているので、気を引くにもイイ方法だと思います。
できたことは褒めてあげましょう
インコは人間の3歳児と同じくらいの知能があると言われるほど賢い鳥です。
飼い主さんのことも大好き♪
だから褒められるとすごく嬉しくて「もっと話したい!」と意欲が出てきます。
褒められると伸びるタイプかもしれません。
実際の動画があります。
おしゃべり動画
これは姫ちゃんをお迎えして1年2カ月くらいの映像です。
できたことを褒めてあげると、テンションがあがっているのがおわかりいただけましたでしょうか。
インコはものまね上手だと、常に思います。
飼い主の口調や語尾の違い、ほめた時の飼い主のトーンの違いを感じとって、言い方を変えたりもしますよ。
実際、この「お留守番できた」という言葉だけでも、いろいろな表現をしてくれるようになりました。
いつまで覚える?
姫ちゃんをお迎えして3年4カ月ほどになりますが、この最近の半年の間でも、少しだけですが新しい言葉を覚えてます。
例えば
・「うんち」
・「よかったね~」
・「なん食べよん(何食べてるの?)」など。
「よかったね~」は以前少しだけ話してて言わなくなってたんですが、最近急に再ブレイク。こんなこともあるんですね。
普段の生活の中で響く新しい言葉がどれだけあるかわかりませんが、これからも楽しみです。
ただ逆に「言わなくなる言葉」も出てきました。
「ただいま」は帰ったときには必ず声掛けしてるのに、ほぼ言わなくなりました。これは謎です・・。
しゃべる言葉・しゃべらない言葉の違い
まず最初に覚えたのは自分の名前。その次が「おはよう」というあいさつでした。
しゃべる言葉はいろいろありますが、どんなに言い続けてもしゃべらない言葉もあります。
それが
・「さむいね」
・「おやすみ」
・「おかえり」
「さむいね」については不明ですが、「おやすみ」「おかえり」はなぜ言わないのか普段の生活から読み解いてみました。
・「おやすみ」
この言葉を言ったあとに嫌いなケージに入れられるから。
「おやすみ」と言うと顔を背けて、かたくなに言おうとしません。
・「おかえり」
お留守番させられたことにすねている。
「おかえり」を覚えさせようとしてたのに、あまり言わない「ただいま」の方をすぐ覚えました。
結論・・覚えられないんじゃなくて、覚えるのがイヤだから。
ウロコインコは感情表現豊かでわかりやすい鳥なので、態度を見ていると痛烈にそう思います・・。
それでも負けずに、ずっと言い続けていますᕦ(ò_óˇ)ᕤ
まとめ
いかがでしたか?
インコの一番気になるおしゃべりについてなので緊張しましたが、お役に立てましたでしょうか?
今回の説明の中で、性別の違いの部分でバラバラな言い方があったと思います。
わたし自身がどうしても「オス」「メス」という言い方があまり好きではなく・・学術的なところ以外はいつもの表現にさせていただいたことをお許しください。
この記事を書いて思うことは、もししゃべれなくても「インコの魅力はおしゃべりだけではない」ということ。数え上げたらキリがありません。
インコは人の苦手なことを責めたりしませんよ?
同じ気持ちでお迎えしてあげてください♪
最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
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