家族としてお迎えするインコ。
動物を初めてお迎えされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
初めてだからどう扱えばいいかわからない、どうやったら懐いてくれるの?など不安になることはたくさんあると思います。
そんな方に、ウロコインコと3年以上暮らしているわたしが
お迎え前の心構えや、初日の注意点、実際に経験した仲良くなるための方法をご紹介したいと思います。
※個体差があるため、全てのインコにあてはまるわけではありませんので、ひとつの参考とご理解ください。
どこでウロコインコを知った?
わたしはもともと動物が大好きなので、YouTubeでよく動画を観ていました。
過去に鳥を飼ったことはありましたが、セキセイインコや文鳥などの小型インコだけ。
動画を観ていると、中型のインコが飼い主さんに甘えて抱っこされていたり、ノリノリで歌ったりする姿がカワイイ♪
セキセイや文鳥もかわいくてたまらないけど、今までと違う子とも触れ合いたい!と考えていたわたしは、「オカメインコ」をお迎えしようとホームセンターへ。
そこで一目ぼれしたのが「ウロコインコ」の姫太郎(ひめたろう)でした。
お迎えした次の日の画像です。
この頃はまだ何もかもが初めてで、いろいろなものが気になったみたいです。
お迎え初日から、手に乗ってくつろいでくれるようになりました。
インコ自身は怖くてたまらない
お迎えする側は嬉しくてたまらないけど、ここでインコと同じ気持ちになってみましょう。
インコからすると、ずっといた場所から初めて外に出された上に、知らない場所に連れていかれることになりますよね?
しかも、いきなり箱やケージに入れられて、車で移動。
鳥の気持ちになると、この時点で
「な、何事!?」
って感じだと思います。
お迎え初日の注意点
車の移動
ペットショップ内での移動はしたことがあったとしても、車になんてもちろん乗ったことはないはずです。
知らない音はするし、匂いも違う・・。
この行動が、初日の大事な第一次審査です。
必ず声をかけて様子を見る
まわりがちゃんと見えない状態で、知らない人がそばにいる。何が起こっているか全くわからない。
インコの立場になるとかわいそうだけど、どうしても移動は必要・・。
その移動の間だけでも、言葉はわからなくても「敵ではない」ということをわかって欲しかったのと、何よりストレスが心配だったので、常に声をかけるようにしました。
細かい気遣い
初めてのドライブ。
声はかけていても緊張はMAXなはずです。
- スピードは出さない。
- あまりガタガタしたところを通らない。
- カーブもゆっくり曲がる。
- できるだけ、最短距離を選ぶ。
寄り道はしない
インコの入った箱やケージを持った瞬間から、インコに相当なストレスがかかっていると考えました。
もしも買い忘れたものがあったとしても、インコを落ち着かせてから再度買い物に出るなど、まわりの見えない不安な状況を、長時間作らない配慮が必要です。
移動中の実際の様子
このときの様子は、今でもはっきりと覚えています。
箱の側面にへばりついて、空気穴から外をのぞこうと必死(/ヘ ̄、) 。今ではよくおしゃべりもしますが、この時は鳴くことさえできませんでした。固まっている状態ですね。
だからこそ、細心の注意が必要です。
家に到着
車から家への移動
車から家に移すときも、箱を傾けないようにしましょう。
そ~っとそ~っとです。
ただでさえ何が起こったのかもわからず、変な音が止まったと思ったとたん動くことになるので、自分の体がいつもと違う動きをすればパニックになりかねません。
家の中
やっと家の中に入りますが、ここからが第2次審査です。
当然、見慣れている場所ではなく、いつもお世話をしてくれてた人もいない。
急に「ひとりぼっち」になった気になっているかもしれません。
お迎えした飼い主は「インコにとって初めて会った人」にすぎないのです。
ここはどこなの?
あなたは誰??
インコのこの気持ちを考えるのは重要です。
動物は、まず本能で危険か危険じゃないか見定めようとします。
初めて会った人をすぐ信頼できるはずがありません。
例えば、人間より大きな巨人がいたとします。
その人に急に知らないところに連れていかれ、相手がなんなのか自分がどういう立場かわからないまま解き放たれたら・・。考えただけでこわ~(゚〇゚;)
仲良くなる方法
箱(またはケージ)から出るのを待つ
ここまで、かなりのストレスがかかっています。
楽しみにしていたインコのお迎えなので、触りたい・・。でもここはグッと我慢。
飼い主さんが捕まえて外に出すのではなく、インコから出てくるのを待ちましょう。
出てくることができた場合
家の中を散策をさせてあげましょう。
初めて見る場所な上に、何もかもが初めて見るものだらけ。
興味があるのはもちろん、安全かどうか調べたくなるのも当然です。
何かを口にしたり変なところに行かないように、安全に気をつけて、気が済むまで見てもらいましょう♪
出てこられない場合
人と同じように、インコの性格もそれぞれ。
怖がりな子もいれば、警戒心が強い子もいます。
そういう場合は焦らず、ケージの中で様子を見ます。
1.まずは、飼い主の声を聞かせて覚えてもらう。
早めに名前を付けて呼んだり、あいさつをするなど、こまめな声掛けをする。
2.わざとケージの前を通り過ぎるなど、飼い主の姿を見せて覚えてもらう。
離れすぎると、いつまでも「知らない人」のままで警戒心は解けません。
「近くにいても怖くない人」ということを理解してもらいましょう。
3.できるだけ、今までの生育環境に近い状況を作る。
好きなご飯やおやつを与えてみたり、止まり木も同じにするなど。
今までいたところに近い環境を作って、落ち着かせるのも一つの方法。
不明なことは、購入先に問い合わせしてみるのが一番ですね。
4.声掛けに返答をしたり、飼い主さんがいても落ち着いている。
ケージを開けて出てくるか再度挑戦しましょう!
インコから寄ってくるのを待つ
まだまだ信頼がないのに、いきなり捕まえようとしたり、近づきすぎると逆効果。怖がるだけです。
インコにも好奇心があります。
この人は、自分がいてもイヤなことはしないし危険ではない、と理解してもらえればインコから寄ってきてくれる可能性が高まります。
インコが寄ってきたら
寄ってきてすぐは飼い主からは手を出さず、インコが手や肩に乗ってくるのを待ちます。
待つばかり・・ですが信頼を得るためには大切なことなんです。
これを繰り返していると、人の手が怖いものではないことを覚えてくれます。
覚えてくれたら、インコの体の前に指や手を出すと乗ってきてくれると思いますよ。
いろいろ話しかける
インコはいろいろな行動や表現をします。
棚の下に潜ろうとしたり、カーテンから外の様子をのぞいたり。
気になることがあると「ちゅ~」と鳴いたり。
そのときに、なんでもイイので話しかけることをおすすめします。
これは経験上、コミュニケーションを取るのに一番イイ方法だと思います。
近くにいるときは、できるだけ目を見てインコに向かって話かけてみてください。
興味を持って、首をかしげながら聞いてくれる子もいますよ。
なぜイイ方法だと思うの?
インコは元々集団生活をしている鳥なので、仲間とのコミュニケーションを大切にします。
その中のひとつ。
鳴き方を変えて、インコ同士でわかる言葉をしゃべっているんです。
これは、人と暮らすことになっても同じでは?
インコは賢い鳥なので、言葉は変わることになるけど、イントネーションや声の高さの変化・言葉の種類によって理解してくれると考えます。
実際に、おしゃべりできるようになると、その状況にピッタリ合う言葉をしゃべる子もいます。
おしゃべりに興味のある方は【動画有】インコのおしゃべり。教え方7つを詳しくご紹介します。でまとめておりますので、ひとつの参考としてご覧ください。
初めてお迎えする方へ
わたしはヒナから鳥を育てたことがありますが、ヒナの時の餌やりはかなり大変です。
餌を食べると「そのう」という餌がたまっていく袋があります。ここが膨らんでいるとお腹いっぱい状態。
でも、これが2.3時間するとペッタンコになります。これが空腹状態。
この状態が続くと、自分で餌を食べられないヒナは死んでしまいます。
このことからわかるように、少しのことで命に関わってくるんです。
日中お世話ができる環境にない場合は、餌を自分で食べられる子をお迎えしてあげてください。
ご飯を食べてくれない・・
原因のひとつは環境の変化での緊張が考えられます。
いつも頼っていた人がいない状況に置かれているので、ずっとわからないことだらけだし、なにより不安。動物は繊細なんです。
手を出して無理矢理食べさせようとするのは、さらに恐怖を与えるだけなのでNG。
自分でご飯を食べることができる場合、離れすぎない状態で2.3日様子を見ると、だんだん気を許して食べてくれると聞きます。
ただヒナの場合は、1日ご飯を食べないだけで命に関わります。どうしても無理な場合は、購入先の店員さんに相談したり、獣医さんに相談・診察してもらいましょう。
温度調節をしているにも関わらず体が膨らんでいる場合は、体調不良の可能性があります。
早急に獣医さんに診てもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?
少しはお役に立てましたでしょうか。
ペットをお迎えするとどうしても「早く触りたい。仲良くなりたい。」とあせってしまうのはよくわかります。
ただ、長く一緒に暮らすためにも、まずは「インコの気持ちを優先」させてあげてほしいんです。
時間がかかる子もいるかもしれませんが、きっとわかってくれるはず♪
最後まで見てくださって、本当にありがとうございました。
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